2016年度の民際協力

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2016年度の支援先

●インド 西ベンガル州

助成団体 DRCSC(ディベロップメントリサーチコミュニケーションアンドサービスセンター)
事業名 農村地域女性の自立支援を目的とするDRCSCの既存プロジェクトの追加活動
貧しい農村の女性たちが自らの権利を知り、現金収入を得、健康改善を図り、生き生きと活動するための支援です。上記3ヶ年プロジェクトの最終年度でした。2017年2月に現地視察を行い、支援が着実に根付いていることを確認しました。こうほくのはじめての独自支援先として、DRCSCの3つのプロジェクトに通算11年の支援を行いました。女性たちの自立への道筋が見えてきたことから、助成金支給は終了し、今後は交流を続けながら活動を見守ることにしました。

●フィリピン ベンゲット州トゥブライ郡コロス集落

助成団体 コーディリエラ・グリーン・ネットワーク
事業名 コーヒーの森つくり―アグロフォレストリー栽培によるコミュニティつくり
助成額 400,000円
2009年の台風ペペンで大きな被害を受けたフィリピンベンゲット州山岳地域の先住民族への事業です。 台風被害などで森林が失われている地域にコーヒーなどの現金収入となる作物を混栽し、森づくりを行うことで森林再生・災害防止・生活向上をめざします。2016年度はコロス集落に隣接するタビヨ集落への支援も行いました。この一帯はコーヒー事業のモデル地域となっており、他の村から見学者が訪問するようになっています。11月に現地視察を行いました。

●カンボジア スバイリエン州

助成団体 認定NPO法人国際子ども権利センター
事業名 タナオコミューンにおける子どもの人身売買・児童労働防止事業
助成金 400,000円
カンボジア3児童労働や人身売買の被害にあっている子どもたちの保護者の生活を安定させ、貧困が原因でおこる違法な出稼ぎと児童労働を防止し、子どもたちが安心して学校に行けるようにする活動です。 5ヶ年計画の3年度目にあたり、これまでの成果評価を第三者機関に依頼して非常に高い評価を得ました。近い将来、この活動を地域住民が自主運営できるよう、地域教育機関や行政を巻き込んでの活動を進めています。

助成団体 カンボジアNGO・CAE(The Center for Actions towards Equality)
事業名 タナオコミューンにおける生計向上支援によるエンパワーメント事業
カンボジアNGO・CAEは、地域住民や農業組合を支援し、行政との連携をはかる活動をしています。事業は順調に成果をあげ、組合参加者数も増加し続けています。

●イラク・シリア・福島

助成団体 JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)
事業名 白血病の子供への医療支援(福島の子供への支援と合わせて)
助成金 482,688円
イラクでは中東での2度の戦争で使われた劣化ウラン弾の放射能の影響で小児がんや白血病になった子どもたちがいます。その子どもたちに医療支援を行うためのチョコレート募金(500円の募金をしてくれた人へチョコレートのプレゼントをする企画)です。2011年度からは原発事故による放射能から福島の子どもたちを守る活動に、2012年からはシリアの内戦で苦しむ妊婦さんたちへの支援にも使われています。 2016年度はチョコレートや絵葉書など900個分の募金と店頭募金合わせて上記の金額となりました。

●ミャンマー・バングラディッシュ

助成団体 国際協力NGO ジュマ・ネット
事業名 ロヒンギャ難民緊急支援
助成金 100,000円
ミャンマー西部ラカイン州へ移住してきたアーリア系ムスリムたちが、ミャンマーから国籍を与えられないまま、排斥・弾圧を受けています。ロヒンギャと呼ばれる彼らは、7万人余り(2017.3現在)がバングラディッシュ東部の難民キャンプに逃げ延びています。そのうちの妊産婦世帯などを収容している2ヶ所で、現地NGO・APCD(Association for Pisciculture and Cattle Development)の協力により食料配布の支援を行いました。

●東日本大震災復興支援
原発事故により放射能汚染に苦しむ福島の人々への支援をおこなっています。
①福島子ども・こらっせ・神奈川 71,902円
「横浜山北リフレッシュプログラム」
2016年8月3日~5日に福島県楢葉町・いわき周辺の子どもたち及び神奈川県在住の避難者小・中学生を神奈川県に招いて存分に野外活動を楽しんでもらいました。

NPO法人ふくしま支援・人と文化ネットワーク 51,553円
「ふくしまの子どもたちの心身のリフレッシュ事業」
福島圏外で実施されるリフレッシュプログラムには参加することが難しい低年齢児や障がい児のために、福島で影絵の公演を行う「文化の出前」を企画しています。子供たちの感性や創造力を養うために大きな役割を果たすと期待されています。

認定NPO法人いわき放射能市民測定室 たらちね 320,295円
「放射能測定室併設検診センター開設支援」内部被曝の防止・軽減を目的として、食品に内在する放射線量を地域住民の求めに応じて計測し、そのデータを提供しています。また、人体の全身放射線量の測定とデータ提供も行っています。現在、子どもたちの心身への影響を確認し、必要に応じてケアを行うための検診センターを開設すべく準備を進めています。

●国内の貧困対策支援
寿支援者交流会(越冬闘争委員会) 20,000円
 日本基督教団神奈川教区寿地区活動委員会(寿地区センター) 60,000円
「生活困窮者自立支援」
野宿生活者への炊き出し、訪問活動、医療・法律・生活・労働の相談活動を行っています。こうほくからは、支援金のほか、年間を通して衣類の寄附を行い、バザーや炊き出し等に参加しました。

特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ 186,633円
「子どもの生活支援」
虐待などの理由によって家族と共に暮らすことのできない18歳〜20歳の子どもたちを対象に、居場所を提供しての生活支援(シェルター運営)や、法的支援、自立支援(自立援助ホームみずきの家の運営)、電話相談を行なっています。子どもは18歳をすぎると、児童福祉法では守られず、児童養護施設に入所できません。「子どもの貧困」が注目される中、子どもが貧困に陥ることのないよう、子ども自身の自立を支援する活動です。

その他の国内支援
社会福祉法人グリーンコープ 17,317円
「熊本地震震災被災者支援」
2016年4月14日に発生した、熊本県熊本地方を震源地とする震災の被災者への支援として、熊本地震救援カンパを送りました。

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